日常のカフカ。
先日放送された『世にも奇妙な物語』の『男和田アキ子』はカフカ的だな。
なんて思ったんです。
※ネタバレ注意
ストーリーはいたってシンプル。
ある定食屋に入った男装した和田アキ子が店内に掲げられたメニューを片っ端から順々に注文、食べる。というもの。
最初は冷ややかな目で見ていた他のお客さんも、
順々にメニューをクリアしていく和田アキ子を徐々に応援していく。
そして遂に完食。
その場の全員が歓喜し、メデタシメデタシ。
・・・
とはいかず、また和田アキ子はメニューを始めからオーダーする。
その場の全員がキョトンとする。
そして終了。
視聴者もうそー!?となるところ。
それはきっと、意味を見いだそうとしてるからかな。と思うんです。
完食したら終わり。
それはコッチが決めたルール。
主人公には最初からそんなルールは存在しないんです。
カフカの作品にもそんなトコロがあって、
んっ??
っと思うけど、それはそんなモン。
そーゆー事なんだ。と受け止めるしかないんです。
水は上から流れるし、時間は戻らない。
僕らは呼吸している。
ソレと一緒。
そーゆー事。
そんな事をふとした時に考えて、ムフフとしてしまいます。